日本では2000年以降、物流の基盤が鉄道から陸運へとシフトチェンジをされるようになりました。以前は東京や大阪・福岡に巨大な貨物ステーションがありましたが、現在ではその規模が縮小をされています。陸運の良さは24時間稼動ができる点です。今では個人でもネット通販を利用されるケースが多く、注文後すぐに発送をしてサービスの利便と高めようと考える事業所が多くなりました。
鉄道の場合は搬出作業に時間が掛かり、決まった時間の貨物車でないと運搬がおこなえません。その点、トラックならいつでも運べるのが魅力といえるでしょう。2020年現在、トラックの買取市場の60パーセントを占めるのが冷凍用トラックです。鮮魚や野菜などを地方から都心部の中央卸売市場やスーパーなどの商業施設に運ぶのに活用をされます。
1990年代の時点では1台当たりの買取価格は約80万円程度でしたが、2021年現在は2トン車両で約120万円となりました。冷凍用トラックの買取市場が高まっていることがわかりますが、その理由は食品の需要があがっているからです。地産地消という言葉をご存知でしょうか。政府と農林水産省が掲げている食材の消費方法で、各地の名産品をどこでも手に入れられる環境を用意することを指します。
この運動が支持をされ、朝収穫されたものを全国各地に24時間以内に届ける物流が増加したことが背景にあります。今後もこの需要は高まりを見せるでしょう。